システム開発コラム集

システム開発コラム集

システム開発に関するコラム集です。

22.システムの使いやすさ(直観性)

システムの使いやすさについて、システム開発者はいつも考えていると思います。
ひとことで「使いやすさ」と言っても、「どこがどうだから使いやすい」とか直ぐには思い出せないと思います。
使いやすいシステムって、みなさん、どんなシステムの事でしょう。
逆に使いにくいシステムって、みなさん、どんなシステムの事ですか?

「使いやすさ」とは

「使いやすさ」とは何でしょう?

便利な事?「気のきくシステム」の事ですか?でも、おせっかいすぎて嫌われる機能も存在します。
気の付く代表として検索サイトGoogleがあります。サジェスト機能やキーワードの訂正機能等、使いやすさを向上させるための様々な機能を開発しています。ただし、これらの機能を便利と思って使っておられるか、おせっかいだと思って使っておられるかは、個人や利用環境によるところでしょう。
「便利な機能」は、邪魔にならなければ、おせっかいとは思われませんが、かと言って、便利な機能が付いていても「使いやすさ」に直接は結び付かないという事です。


「使いにくさ」とは

では、逆から考えてみましょう「使いにくさ」とは何でしょう?

Microsoft Officeでバージョン2003から2007に切り替わった時に使いにくいという意見が多数出ました。その使いにくさとは何でしょう。今まで使っていたメニューやボタンの位置が変わった事により発生した使いにくさです。つまり、今までクリックしていたボタンが、そこには無くなり別のところに行ってしまった事により、目的のボタンを探すのに時間がかかるために使いにくいと意見が出たのです。
この場合、目的の機能は理解しているので目的のボタンの位置が頭の中に入ってしまえば再び使いやすさは元に戻るわけです。(操作が多くなった事による使いにくさは除外した話です。)
日頃の習慣を変えなければならない使いにくさですね。

例えば、オペレーターが、主要な得意先コードを暗記しており、それを入力する事により、その得意先の情報画面が表示されるという様な少々古いシステムを使用していたとします。
システムを作り替えましょうという事になり、その時、得意先コードを廃止し、得意先名をドロップダウンリストからの選択、もしくは、検索窓や得意先名で検索させるように変更になりました。これを使用したオペレーター達から使いにくくなったとの声が上がりました。
この「使いにくくなった」は、当然の話である事は分りますよね。
今まで5~6桁のコードを入力すると得意先の画面が開いていたのに、ドロップダウンで得意先の名前を探さなければならない。検索窓に得意先名を入力しなければならないとなると今まで入力と比較し倍以上の時間がかかってしまうでしょう。
ちなみに、こういうオペレーターさんたちは、下を向いて書類を見ながらブラインドタッチで値を入力できますし、また、何回、Enterキーを叩くと、どこの入力個所に行くかも覚えています。大抵、画面を見ずに、ほぼ全ての情報を入力してしまいます。
それなのに入力インターフェースが変わったために、書類から目を離し画面をいちいち見て入力状況を確認しながらの入力では、入力作業が遅くなって当然です。

習慣を変えてもらい入力する事も必要な事ですが、今までの入力スタイルを変えさせてしまう事で入力作業が遅くなってしまっては、システムを作り変えた意味が無くなってしまいます。システムを作り変えて使いにくくなった、処理が遅くなったという事は避けなければなりません。これは、入力に慣れれば入力時間が回復するという事はないでしょう。

直観性

「直観的」と言いますが直感的な操作とは何でしょう?

ボタンがどこだか分らないシステム。
こんな経験はありませんか?
欲しいソフトがダウンロードできるサイトがあり、
「Downloadはこちら」の指示に促されてダウンロードページに行くと、「Download」ボタンがあります。そこをクリックしたのですが、インストールしてみたら他のソフトが起動された。
本来ダウンロードしたいソフトは、ページを開くと自動的にダウンロードされる仕組みでダウンロードボタンは存在していなく、ページ内に存在している「Download」ボタンは、別のソフトをダウンロードするサイトへ行くリンクだったのです。非常に紛らわしいですよね。

システムでも同様で、 画面に機能を沢山搭載する事は、画面遷移を少なくするため良い事なのですが、あまりにも多く載せすぎるとボタンの数が多くなり、目的の業務を行うのに、次は、どのボタンを押せば良いか分らなくなります。
また、それらのボタンに付随する条件入力や条件選択等が多くなれば、よりオペレーターは操作できなくなります。
いくらマニュアルがあってもゴチャゴチャしている画面では使いやすいシステムとは言えないでしょう。

つまり、使いにくいシステムとは、自分が目的の処理を行うのに、次は、どうすれば良いかを考えなければ使えないシステムが使いにくいシステムと言えるでしょう。
そして、直観的とは、次の操作は、どうすれば良いのかが画面を見て直ぐに分るという意味です。

使いやすいシステムは、先ず目的の業務を行うにおいて、次の操作は「こうすればいいんだ」という事が直ぐに分る直感的なインターフェースを持っている事が最重要だと考えます。
これは、Webシステムだからという訳ではありません。クライアント・サーバのシステムであっても、スタンドアロンのシステムであっても、パッケージソフトのシステムであっても、クラウド型のシステムであっても、また、ゲームであってもそうです。

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