システム開発コラム集

Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。
240.accessでのシステム開発で “使われないシステム” を作らないためのユーザー目線設計
Accessでのシステム開発は、短期間で業務改善が可能ですが、現場目線を無視すると「作ったけれど誰も使わないシステム」になってしまうことがあります。
特に中小企業や部門単位での開発では、現場担当者が主に使うことを前提に設計することが重要です。
1. 業務フローを理解してから設計する
ユーザー目線設計の第一歩は、現場の業務フローを正確に理解することです。
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現在の作業手順を観察し、作業時間や手間のかかる箇所を把握する
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書類やExcelなど現状のデータ管理方法を確認
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実際に作業を行っている担当者にヒアリング
このプロセスを飛ばすと、システムが現場の実態と合わず、操作が面倒で使われなくなります。
2. 入力操作は簡単に
現場担当者が使いやすいフォームを作ることは必須です。
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入力順序を業務フローに沿って並べる
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必要な項目だけを表示し、不要な選択肢や複雑な操作を省く
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入力補助(プルダウン、カレンダー選択、既存データ参照)を活用
操作が簡単であれば、現場担当者が抵抗なく日常業務で使用できます。
3. 出力や集計結果を現場ニーズに合わせる
Accessで作るシステムは、帳票や集計が現場で役立つことが大前提です。
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現場で必要な情報だけを抽出して表示
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帳票は現場で使いやすいレイアウトにする
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クエリやレポートは現場でカスタマイズできる余地を残す
集計や帳票が現場の意思決定に直結する形で設計すると、利用率が高まります。
4. フィードバックを取り入れる
開発中から現場担当者に操作してもらい、フィードバックを反映させることが重要です。
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ボタンやメニューの配置は直感的か
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入力ミスや確認作業が減るか
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レポートはすぐに使える内容か
初期段階で改善を重ねることで、完成後の利用率が大きく向上します。
5. 保守・拡張を見据えた設計
使われるシステムにするためには、運用しながら改善できる設計が求められます。
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テーブルやクエリの命名規則を分かりやすく
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将来のデータ追加や帳票変更に対応できる構造
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操作マニュアルや簡単な説明を添付
Accessは現場で柔軟に改修できる点が強みです。ユーザー目線を大切にすれば、現場で活用されるシステムを作りやすくなります。
Accessでのシステム開発で“使われないシステム”を作らないためには、現場業務の理解、簡単な操作性、必要な出力の提供、フィードバックの反映、そして柔軟な設計が鍵です。
現場担当者が自然に使いたくなるシステムを意識して開発すれば、Accessは十分に強力な業務改善ツールになります。

