システム開発コラム集

Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。
244.accessでのシステム開発でセキュリティ/バックアップを最低限設定するチェックリスト
Accessで業務システムを開発する際、データの保護とバックアップは欠かせません。
特に中小企業では専任のIT担当者がいないことも多く、最低限の設定だけでも実施しておくことで、事故やトラブルのリスクを大幅に減らせます。
ここでは、Access開発時に押さえておきたいセキュリティとバックアップのチェックリストを紹介します。
1. ファイル単位の保護
Accessデータベースはファイル形式(.accdb/.mdb)で保存されるため、まずはファイルレベルでの保護が重要です。
-
パスワードを設定して開ける人を限定
-
ネットワーク上に置く場合はアクセス権限を制限
-
不要なコピーや配布を防ぐ
2. ユーザー権限の設定
Accessにはテーブルやフォーム単位での操作制御は限定的ですが、VBAで簡単な権限管理を追加できます。
-
データの閲覧・編集をユーザーごとに制限
-
管理者だけが重要データの更新や削除を実行できるように設定
-
ログインフォームでユーザー識別を行う
3. データ暗号化
重要情報を扱う場合は、Accessの暗号化機能を活用します。
-
「データベースの暗号化」でパスワード付きの暗号化を有効化
-
保存時に自動的に暗号化される設定を確認
-
外部にデータを送る場合も暗号化済みファイルを使用
4. 定期バックアップの運用
トラブルや誤操作に備え、定期的にバックアップを取得する仕組みを作ります。
-
毎日または毎週のバックアップスケジュールを設定
-
別フォルダやクラウドにコピーして保管
-
バックアップファイルは日付やバージョンで管理
5. 自動バックアップ機能の活用
AccessではVBAやマクロで自動バックアップを組み込むことも可能です。
-
データベース起動時にバックアップを作成
-
上書き保存前に自動コピー
-
エラー時にバックアップから復元できる仕組みを用意
6. データの分割(フロントエンド/バックエンド)
システム規模が大きくなる場合、データベースを分割すると安全性が高まります。
-
バックエンド:テーブルのみ保存、ユーザー操作不可
-
フロントエンド:フォーム・クエリ・レポートを保存、個別に配布
-
バックエンドを定期バックアップ対象にすることで安全性を確保
7. テスト運用で確認
設定した権限やバックアップが想定通り動くか、必ずテストします。
-
権限のあるユーザー/ないユーザーで操作を試す
-
バックアップからの復元が正しく行えるか確認
Accessでのシステム開発では、これら7つのチェック項目を最低限押さえておくことで、情報漏洩やデータ消失のリスクを大きく下げられます。
簡単な設定でも、現場で安心して使える業務システムの基盤となるため、開発段階から意識して運用しましょう。

