システム開発コラム集

Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。
245.accessの開発で失敗しないために ― プロが教える「設計→実装→運用」の流れ
Accessは手軽に業務システムを作れる反面、設計や運用を軽視すると失敗することがあります。
短期間で作れても、使いにくい、拡張できない、データが壊れる、といった問題が後から発生しやすいためです。
ここでは、プロの視点でAccess開発を成功させるための「設計→実装→運用」の流れを解説します。
1. 設計:システムの土台を固める
Access開発の最初のステップは設計です。ここで時間をかけるほど、後の作業はスムーズになります。
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業務フローの確認:現場の作業手順や必要な情報を正確に把握
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データ設計:テーブル、フィールド、主キー、リレーションの設計
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画面設計:フォームやレポートの構成、入力の順序や操作性の検討
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機能要件の明確化:どのクエリや集計、帳票が必要かを具体化
設計段階で現場の意見を取り入れることで、完成後に「使われないシステム」を防げます。
2. 実装:設計を形にする
設計に基づき、Accessのフォーム、クエリ、レポート、VBAを作成します。
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フォーム作成:入力しやすく、操作が直感的な画面を作る
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クエリ作成:必要なデータ抽出や集計を自動化
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VBA/マクロ:定型作業の自動化や条件付き処理を実装
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テストと修正:設計通りに動作するか、操作性やエラーを確認
実装では「作ってから直す」のではなく、設計に沿った段階的開発が成功の鍵です。
3. 運用:長く使えるシステムにする
Accessで作ったシステムは、導入後の運用が安定して初めて価値を発揮します。
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バックアップとセキュリティ:定期バックアップ、アクセス権限、暗号化を設定
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操作マニュアルや教育:現場担当者が迷わず使えるようにする
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フィードバックの反映:運用中に出てくる改善要望を反映
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バージョン管理:修正や機能追加の履歴を管理
運用段階での改善を前提に設計しておくと、長期間安定して使えるシステムになります。
Access開発で失敗しないためには、「設計→実装→運用」の流れを意識し、それぞれの段階で現場目線と標準化を心がけることが重要です。
このプロセスを踏むことで、初心者でも効率的で安定した業務システムを作ることができ、属人的にならず誰でも使える環境を構築できます。

