システム開発コラム集

システム開発コラム集

Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。

164.AccessとExcelの違いとは?業務システム化で見落としがちな視点

業務効率化を進める中で、ExcelからAccessへの切り替えを検討する企業が増えています。
しかし「AccessとExcelって、具体的に何が違うのか?」「うちの業務に本当に必要なのか?」と疑問を感じているシステム担当者も多いのではないでしょうか。

Excelは、手軽に表を作れて関数も使えるため、現場でも広く活用されているツールです。
一方、Accessはデータベースとしての役割を果たし、大量の情報を複数のテーブルに整理して管理できる仕組みを持っています。見た目は似ていても、その使い方と設計思想には大きな違いがあります。

Accessでのシステム開発の強みは、情報の「一元管理」と「関係性のあるデータの処理」にあります。
たとえば、複数の担当者が同時に注文情報を入力したい、月ごとの売上データを瞬時に集計したい、入力ミスを減らしたい──こうしたニーズにはExcelよりもAccessでの開発が圧倒的に向いています。

また、Accessでは業務に合わせた入力画面(フォーム)やレポートを設計できるため、「誰が使っても同じ品質でデータを扱える」という大きな利点があります。
これは、日々の運用においてミスを減らし、現場の負担を減らすことにもつながります。

一方で、ExcelをそのままAccessに置き換えれば良いというわけではありません。
Accessでのシステム開発では、データの構造を見直す必要があります。Excelでは1枚のシートで済んでいた管理表も、Accessでは複数のテーブルに分けて整理するのが基本です。
この「構造の変換」を見落とすと、Access本来の力を引き出すことができません。

さらに、多くの企業で見落としがちなのが「更新性」と「拡張性」です。Accessは後から機能を追加したり、フォームの使い勝手を調整したりすることが容易です。
これにより、業務の変化にも柔軟に対応できます。逆に、Excelではファイルが肥大化し、複数人での管理が困難になるケースも少なくありません。

Accessでの開発は、中小企業にとってコストを抑えながら業務を仕組み化できる貴重な手段です。
とくに、Excelでは管理しきれなくなってきた「案件管理」「在庫管理」「顧客対応履歴」などの分野で、Accessは高いパフォーマンスを発揮します。

AccessとExcelを単に「似たような表計算ソフト」として捉えるのではなく、業務に合った「システム」としてどう活かすかを考えることが重要です。そして、その視点に立つことで初めて、Accessでのシステム開発が本当の意味で業務改善につながっていきます。

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