システム開発コラム集

システム開発コラム集

Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。

189.はじめてでも失敗しないAccessでのシステム開発の進め方と落とし穴

中小企業で業務効率化や情報管理の改善を検討する際、Accessでのシステム開発は低コストで比較的柔軟に導入できる手段として注目されています。
しかし、はじめて取り組む場合、進め方を間違えると完成後に「使われないシステム」になったり、追加コストがかかったりすることがあります。ここでは、はじめてでも失敗しない進め方と注意すべき落とし穴を解説します。

ステップ1:目的と課題を明確にする

最初に押さえるべきポイントは、システム導入の目的をはっきりさせることです。
単に「業務を便利にしたい」「データを管理したい」といった漠然とした理由では、システム設計が曖昧になり、必要な機能の漏れや過剰な機能追加を招きます。
まずは現状の業務フローを洗い出し、どの作業が効率化できるか、どのデータを一元管理すべきかを整理しましょう。現場の担当者にヒアリングすることも、課題の見落としを防ぐコツです。

ステップ2:設計と要件定義を丁寧に行う

課題が明確になったら、次は設計と要件定義です。Accessでのシステム開発はデータ構造(テーブル設計)が肝心で、ここを疎かにすると後々の修正が増えてしまいます。
誰がどのデータを入力し、どのように利用するのか、検索や帳票出力はどのように行うのかを具体的に決めることが大切です。
設計段階で現場の意見を反映させると、導入後の定着率が高まります。

ステップ3:プロトタイプで確認しながら進める

いきなり完成版を作るのではなく、まずは簡易版のプロトタイプを作ります。Accessはフォームやレポートを短期間で作成できるため、操作感を確認しながら改善するのに適しています。
現場担当者に試してもらい、入力のしやすさや帳票の使い勝手をチェックすることで、完成後に「使いづらい」と感じるリスクを減らせます。

ステップ4:本格開発とテスト

プロトタイプで方向性が固まったら、本格的に機能を実装します。
ここで注意したいのが、テストを省略しないことです。入力ミスの検出や同時利用時の動作確認など、実務に近い環境でのテストを行うことで、安定した運用につながります。

落とし穴1:要件が曖昧なまま進める

最も多い失敗例は、要件を十分に整理せずに開発を始めてしまうことです。
必要な帳票や検索条件が後から追加されると、作業が複雑になり、コストと時間が膨らむ原因になります。

落とし穴2:現場が使いこなせない

Accessは操作が比較的簡単ですが、説明や研修を怠ると社員が使いこなせず、Excelや紙に戻ってしまうケースがあります。マニュアル整備や簡単な研修を行い、複数人が操作できる体制を作ることが重要です。

落とし穴3:拡張性を考えない

最初は小規模なシステムでも、データ量や利用者数が増えると処理が重くなることがあります。将来的な拡張性を意識して設計しておけば、後からの改修コストを抑えられます。

はじめてでも成功させるために

Accessでのシステム開発は、正しい手順で進めれば中小企業でも十分に成果を得られるツールです。
目的と課題の整理、要件定義と設計、プロトタイプ確認、本格開発とテスト、導入と教育、そして運用改善のステップを意識することで、無駄なコストや時間を避けながら効果的なシステムを構築できます。

初めてでも失敗しないAccessでのシステム開発は、現場の課題を的確に捉え、段階的に進めることがポイントです。

 

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