システム開発コラム集

システム開発コラム集

Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。

150.Accessでの開発プロジェクトにおけるステークホルダーコミュニケーションのコツ

Accessでの開発は、中小企業にとって非常に現実的かつ効果的なシステム構築手段です。しかし、Accessでのシステム開発を成功させるためには、ツールの知識や設計技術以上に、「関係者とのコミュニケーション」がプロジェクト全体の成果を大きく左右します。

Accessは比較的スモールスタートが可能な開発環境ですが、その気軽さゆえに「現場任せ」「担当者一人任せ」になってしまうケースも少なくありません。そこで重要なのが、プロジェクト初期からステークホルダーとしっかり対話し、意識を合わせておくことです。

まず、Accessでのシステム開発に関わるステークホルダーには、現場の利用者だけでなく、経営層や他部署の責任者、外部のITサポート担当なども含まれます。開発に入る前段階で、どの情報を誰が必要としているのか、どんな業務課題を解決したいのかを、ていねいにヒアリングすることが重要です。

Accessでの開発プロジェクトでは、「思っていたのと違う」「欲しかった機能が入っていない」といった声が後から出てくることもあります。こうした事態を避けるためにも、設計段階で作成する画面レイアウトや入力フローを、早い段階で共有し、確認をとることが大切です。プロトタイプをAccess上で素早く作成できるのも、このツールの強みです。これを活かして、ユーザーと開発者が認識をすり合わせながら進めるとよいでしょう。

また、Accessでのシステム開発は、段階的な改善がしやすいため、最初から完璧なシステムを目指すよりも、「まずは最小限の機能で動かす」ことを優先する方が結果的にうまくいきます。その際、ステークホルダーとの間で「今できること」「次の段階で実装すること」の線引きを明確にしておくことで、不満やトラブルを減らすことができます。

さらに、Accessでの開発は長期的に運用されることが多いため、リリース後のサポート体制や修正の依頼方法などについても、関係者とあらかじめ話し合っておくと安心です。

Accessでのシステム開発を成功させるには、開発スキルだけでなく「人との調整力」も大切な要素です。システムの使いやすさは、技術だけでなく、日々のやりとりの中で築かれる信頼関係から生まれます。だからこそ、技術者と現場担当者の間をつなぐコミュニケーションは、Accessでの開発プロジェクトにおいて欠かせない要素だといえるでしょう。

 

 

 

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