システム開発コラム集

システム開発コラム集

Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。

155.Access開発でよくある5つの失敗とその回避策

Accessでのシステム開発は中小企業にとって魅力的な選択肢ですが、進め方を誤ると使いづらくなったり運用が破綻したりするケースも少なくありません。よくある失敗と、その回避策を事前に知ることで、安心して導入を進めることができます。

Accessでの開発は「低コスト・短期間」で業務に合ったシステムが作れるという点で人気がありますが、安易に進めるとトラブルにつながることもあります。ここでは、中小企業の現場でよくある5つの失敗と、その回避策をご紹介します。

1. 開発者しか仕組みを理解していない
Accessでのシステム開発は属人化しやすく、担当者が辞めた途端に誰もメンテナンスできないという問題が起こりがちです。

回避策:
開発の過程で仕様書や操作マニュアルを残し、社内で基本的な構造を共有することが重要です。また、できるだけ標準的な構成で開発し、他の開発者が引き継ぎやすい設計にしておきましょう。

2. ファイル破損やデータ消失のリスクを甘く見る
Accessは手軽に使える反面、ファイル単位で管理されているため、ネットワーク越しに複数人が同時編集するとファイルが壊れるリスクがあります。

回避策:
「フロントエンド(画面やロジック)とバックエンド(データベース)を分離する」「定期的にバックアップを取る」といった運用体制を整えましょう。共有フォルダ上で直接開かず、ローカルにコピーして使うのも有効です。

3. Accessだけで何でもできると思い込む
Accessでの開発は便利ですが、Webシステムや大規模なデータ処理まで担おうとすると限界があります。

回避策:
Accessは「中小規模の業務システムに最適」という立ち位置を理解し、無理のない範囲で利用しましょう。必要に応じてSQL Serverと連携させる、あるいは一部をWeb化するなど、段階的な拡張を視野に入れることも大切です。

4. 業務フローの整理をせずにシステム化してしまう
現場の混乱したフローをそのままAccessで再現してしまい、かえって使いづらいシステムになることがあります。

回避策:
Accessでのシステム開発の前に、まず現行業務の見直しを行い、ムダや重複を洗い出しましょう。Accessは「整理された業務フローを仕組みに落とし込む」ためのツールとして使うと、効果が最大化されます。

5. 開発後のサポート体制がない
Accessでの開発後、バージョンアップや業務変更に対応できず、使われなくなる例も少なくありません。

回避策:
「開発して終わり」ではなく、運用・保守まで含めた体制をあらかじめ考えておきましょう。社内にスキルのある人がいない場合は、外部のAccess開発者と継続的に連携できる関係を構築しておくのが安心です。

Accessでの開発は、ポイントさえ押さえれば非常に強力な業務改善ツールになります。中小企業の現場に寄り添ったシステムを構築できる反面、導入前の判断ミスや運用の甘さが失敗につながることもあります。

だからこそ、導入前にこうした失敗事例と回避策を知っておくことが、成功への近道です。Accessでのシステム開発を検討中の方は、焦らず、基本を押さえながら進めていきましょう。

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